マイホームは購入or賃貸どちらがお得?

「夢のマイホーム」という言葉は薄れて「不動産購入はコスパが悪い」と考えている人が増えている昨今。

今回の調査では、現在の居住形態にかかわらず、持家購入派、賃貸派のどちらがいいかを調査しました。

すると、持家購入派が80.5%と全体の約8割を占めました。

その理由としては、「家賃を支払い続けることが無駄に思えるから」が52.9%と最も多く挙げられました。

「持ち家を資産と考えているから」という回答も30.9%得られ、相変わらず家を持つことによる経済的メリットを考える人は多いと言えます。

面白いのは「マイホームをもつことが夢だから」は13.2%と低い数値ながら、20~30代の若い年代ほど強い傾向が見られたこと。

人生100年時代といわれる今、今後数十年という長い将来を見据えて、持家を希望している若年層は今後も増えるかもしれません。

 

一方、19.5%だった賃貸派は19.5%と2割に満たなかったものの、これは2013年の調査開始以降最も高い結果に。

今年の理由としては、「住宅ローンに縛られたくないから」が41.8%と最も高く、次いで「天災時に家を所有していることがリスクになると思うから」(35.8%)、「税金が大変だから」(26.1%)が続きました。

「住宅ローンに縛られたくない」傾向は若い年代ほど強かった結果でした。

住環境の意識についても、「好きなときに転居しやすい住環境が良い」「家族向けシェアハウスなど新たな住環境が良い」と回答したのは、若い年代ほど高い傾向に。

これらから、若い年代は仕事やライフスタイルの変化による引越しの可能性、多様化する家族の在り方などが住環境への意識に影響を与えていることがわかります。

 

マイホーム購入vs賃貸。それぞれの重視する点に違いは?

それでは、住宅購入や賃貸において、どのような点を重視しているのでしょうか。

住宅購入時に重視する点については、「購入金額」が60.0%、「周辺・生活環境がよい」が48.1%、「交通の利便性がよい」が38.8%でした。

一方、賃貸時に重視する点については、「家賃」が71.8%と最も多く挙げられ、「交通の利便性がよい」(49.5%)、「周辺・生活環境がよい」(41.6%)が続きます。

「購入」「賃貸」ともに、経済面を最も重視するという結果に。

どちらにおいても、若い年代ほど購入金額や家賃を気にし、年代が高くなるにつれて気にしない傾向にありました。

一方で、「賃貸」の方が交通の利便性をより重視していることがわかります。

既存住宅(中古住宅)への抵抗感については、「まったく抵抗がない」と答えたのは13.5%で、「キレイであれば抵抗はない」が39.8%と、合わせると約半数は抵抗感が薄いようです。

「売買金額と状態のバランスを見て判断する」は33.2%で、約3人に1人という結果になりました。

 

一方で、「どんな状態であろうと抵抗がある」は13.5%と、「まったく抵抗がない」と同率という面白い結果に。

また、「きれいであれば抵抗はない」「売買金額と状態のバランスを見て判断する」は、20代と30代で高い割合となりました。

経済状況がまだ安定していない若い年代ほど、中古住宅購入を前向きに捉えているのかもしれません。

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